目的別!5大SNSの選定方法
〜Instagram、TikTok、Facebook、X、YouTube〜

企業のSNS活用が当たり前となり、消費者もSNSから商品を比較検討、購入する時代になりました。
その中で自社商品と親和性のあるSNSはなにか、どのSNSを運用していくか、選定にお悩みの企業様も多いのではないでしょうか?

本コラムでは主要の5つのSNSの特徴から、目的に合わせた選定方法までご紹介いたします。

TOPICS

  • 5大SNSの比較
  • Instagramの特徴と目的
  • TikTokの特徴と目的
  • Facebookの特徴と目的
  • Xの特徴と目的
  • YouTubeの特徴と目的
  • SNSの選定

5大SNSの比較

今回は生活者によく使われているInstagram、TikTok、Facebook、X、YouTubeの5つのSNSについて記載しています。
各SNSを「国内ユーザー数」「ユーザー層(性別や年代)」「特徴」を簡単な表にしたものが下記です。
この表で比較するだけでも、商品やサービスの訴求先によってSNSの選定が必要なことがわかります。

そこで本コラムでは、それぞれのSNSの特徴についての詳細をご紹介いたします。

参考:Gaiax調べ

Instagramの特徴と目的

1つ目は、Instagramです。

◎投稿の種類:フィード投稿(画像や動画+テキスト)
       リール(縦型ショート動画)
       ストーリーズ
◎国内ユーザー数:3,300万人
◎ユーザー層(ボリュームゾーン):20〜30代(やや女性が多い)

Instagramの特徴4つをまとめたものが下記です。


■特徴1 ファッションや化粧品などの商材と相性が良い
Instagramは、写真がメインのSNSのため、ビジュアル面に強いという特徴があります。
例えば、アカウントのプロフィール画面では過去の投稿が一覧で表示されるため、ブランディングに注力することが可能です。
また、女性ユーザーが多い媒体ということもあり、アパレルや化粧品などの商材と特に相性が良いSNSといえます。
Instagramは、写真がメインのSNSのため、ビジュアル面に強いという特徴があります。
例えば、アカウントのプロフィール画面では過去の投稿が一覧で表示されるため、ブランディングに注力することが可能です。
また、女性ユーザーが多い媒体ということもあり、アパレルや化粧品などの商材と特に相性が良いSNSといえます。

■特徴2 ファンマーケティングに適している
商品やサービスに関するユーザーの投稿が増えていくことで、 その投稿を見たユーザーが新たに商品やサービスに関する投稿を行いその輪が広がっていくケースや、ユーザー同士でコミュニケーション(コメント欄等の活用)が行われ、結果的に商品やサービスへの愛着が湧くようなファンマーケティングが生まれやすい媒体です。

企業側もアカウントのプロフィール欄にて、「ぜひ#〇〇をつけて商品のご感想を投稿してください!」と指定のハッシュタグを設置することで、ファンコミュニティの形成をアシストするとより良いでしょう。

■特徴3 情報収集に使われる事が多い
Instagramのハッシュタグ検索を活用して情報収集をすることは現在スタンダードになりつつあります。
「コスメ」「インテリア」などのビックワードから、ブランド名や商品名などの固有名詞まで、また商材が化粧水や乳液などの基礎化粧品であれば「敏感肌」や「新米ママ」などの訴求先を絞ったワード等、 ハッシュタグを効果的に利用することでInstagram活用のメリットを最大化させることができます。

■特徴4 信頼の獲得につながる
Instagramではハッシュタグ検索を行った際、「投稿〇〇万件」と投稿数が表示され、その投稿をまとめて閲覧できる機能があります。
ユーザーはこの「#投稿数」が多いかどうかを「信頼できる商品/サービスなのか」を判断する材料にします。

また、アカウントのプロフィール画面の「タグ付けされた投稿」が表示されるタブには、該当アカウントをタグ付けた投稿が集まる仕様になっています。
ユーザーは#検索やおすすめ投稿から、気になる投稿を発見後、そのアカウントのプロフィール画面 → タグ付けされた投稿の順に内容を確認します。

つまり、「#投稿数」「タグ付けされた投稿」=「口コミ数」=「信頼」ということになるため、これらを増やすことが信頼の獲得につながります。

Instagramの主な活用目的は「信頼獲得」です。 ハッシュタグ検索やタグ付け投稿を増やす施策、ファンマーケティング施策等を積極的に行うことで、商品やサービス、企業に対するユーザーからの信頼を獲得していきましょう。

TikTokの特徴と目的

2つ目は、TikTokです。

◎投稿の種類: 縦型ショート動画
◎国内ユーザー数:1,700万人
◎ユーザー層(ボリュームゾーン):10〜20代

TikTokの特徴4つをまとめたものが下記です。


■特徴1 若者向け商材と相性が良い
30代〜40代の利用数も年々増加傾向ではありますが、 TikTokユーザーのボリュームゾーンは10〜20代の若年層です。
訴求先が10〜20代の商材を扱っている場合、特に有用なSNSといえます。

■特徴2 新規顧客の開拓に強い
TikTokは「フォロー中」「おすすめ」「友達」「検索」と投稿の閲覧画面が複数ある中で、 「おすすめ」(フォロワー外)からの視聴がメイン(全体の7割)の媒体です。
つまりTikTokは新たなコンテンツを見る機会(=新規顧客を開拓する機会)が多いため、新規開拓をしていきたい場合におすすめです。

■特徴3 フォロワー数に左右されにくい
「おすすめ」では現在、コンテンツの評価(いいね数や保存数、コメント数等)が高ければ高いほど動画が表示される仕様であるため、フォロワー数が少ない状態から始めた場合でも、視聴してもらえる機会があるSNSといえます。

■特徴4 爆発的な拡散を見込むことができる
前述したようにフォロワー外からの視聴がメインで、コンテンツの評価が高いほど「おすすめ」へ表示される仕様のSNSであるため、爆発的な拡散を見込むことが可能です。

TikTokの主な活用目的は「ターゲット層の拡大」です。
TikTokでは、フォロワー外視聴(おすすめからの視聴)が多く、「視聴主の興味や関心があるコンテンツ」+「検索、視聴したことのない情報」という構成になっています。

つまり、他のSNSや広告媒体では獲得が難しかった層=潜在顧客を発見することが可能なSNSがTikTokです。

Facebookの特徴と目的

3つ目は、Facebookです。

◎投稿の種類:画像や動画+テキスト
       テキストor画像や動画のみ
◎国内ユーザー数:2,600万人
◎ユーザー層(ボリュームゾーン):30〜40代

Facebookの特徴4つをまとめたものが下記です。


■特徴1 高価格商材、ビジネス向け商材、BtoB商材などの相性が良い
Facebookユーザーの年齢層は比較的高く、特にビジネスパーソンの利用率が高いところが特徴です。
よって、上記のようなビジネスパーソン向けの商材との相性は他のSNSと比べて良いでしょう。

■特徴2 ターゲティングの精度が高い
Facebookでは、アカウント作成の際に正確な個人情報の登録が求められます。
そのため、より細かなターゲットに対して訴求することが可能です。
特に、年齢層や地域、職業などが限定的な場合、有用なSNSといえます。
[例]
・実店舗を主軸とした飲食店→地域でターゲティング
・高齢の方向けの健康器具→年齢でターゲティング

■特徴3 詳細な情報を掲載できる
Facebookの字数制限は「60,000字」と他SNSと比べても多く、より詳細な情報を掲載することが可能です。(参考:Instagramの字数制限は2,200字)
よりオフィシャルな情報(例えばリアルイベントの詳細情報など)、公式HPと同等の情報量の掲載も可能です。

■特徴4 企業アカウントから発信された投稿が表示されにくい
Facebookのデメリットとして、アルゴリズムの仕様上、企業投稿をはじめとした「投稿主から一方的に情報を発信している投稿」や「[〇〇な人はいいねしてください!]といったエンゲージメントを求める内容を含む投稿」が表示されにくくなっていることが挙げられます。

会話を生み出したり、意味ある交流が生まれている投稿の優先度が高まっている状況のため、これらを考慮して運用していくことがポイントになります。


Facebookの主な活用目的は「明確なターゲティング」です。
実名登録であることから、SNS上でも個人の情報がわかる仕様になっているため、訴求先を絞った商材やサービスにとってはより詳細なターゲティングができるFacebookは有用です。
また、実名登録だからこそ、ユーザーからの発信に信頼感が生まれます。
よって、Facebook上での口コミや情報は信頼度の高いものとなるため、Facebook活用のメリットといえます。

Xの特徴と目的

4つ目は、X(旧Twitter)です。

◎投稿の種類:画像や動画+テキスト
       テキストor画像や動画のみ
◎国内ユーザー数:4,500万人
◎ユーザー層(ボリュームゾーン):20〜40代

Xの特徴4つをまとめたものが下記です。


■特徴1 限定商品、インパクトのある商品と相性が良い
Xでは、「最新情報を求めるユーザー」や、「おもしろい情報を他の人と共有したい、というユーザー」が多い傾向にあります。
このことから、「期間限定」「季節限定」「数量限定」などの限定商品や、インパクトのある変わり種商品やサービスに対しての反応が良く、拡散されやすいため上記のような商材との相性が良いといえます。

■特徴2 拡散性が高い
特にRP(リポスト)や引用RPの機能での拡散性が高いため、多くのユーザーの目に触れさせることが可能です。
また、指定のハッシュタグを設定しキャンペーンを実施する施策なども、拡散のために有効な手段といえます。

■特徴3 リアルタイムでの情報の拡散ができる
Xでは「今起きていること」を即座に共有できるため、リアルタイムで情報を周知、収集できます。
この特徴から、「新生活応援セール」や「ブラックフライデー」など、季節やイベントにおける販促施策との相性が良いSNSとなっています。

■特徴4 投稿難易度が低い
基本的に短文でのテキスト投稿が主流となっているため、発信に関する工数が他SNSと比べるとかからないことから、投稿難易度も低く、取り掛かりやすい媒体といえます。
中には、公式アカウント運営担当者の人柄が見えるようなポストで、企業への親近感向上を促している企業も見受けられます。

Xの主な活用目的は「認知拡大」です。
Xでは、リポスト機能の活用によって誰でも簡単に拡散をすることが可能です。
また、匿名性の高いSNSであるため、ユーザー心理としても拡散ハードルが低いSNSとも言えます。

例えば、企業アカウントを開設したばかりなどでフォロワー数が少ない状態であったとしても、フォロワーの多いユーザーにリポストされれば多くのユーザーにその情報は届くという仕組みになっています。
また、投稿のエンゲージメントがわかりやすく可視化されているため、リーチ目的の場合はマッチしやすいでしょう。

つまりXは、リポスト機能で情報が拡散されていくことで、多くのユーザーに商品・サービスを知ってもらえるという点がメリットであり、認知拡大に有効な手段であると言えます。

YouTubeの特徴と目的

5つ目は、YouTubeです。

◎投稿の種類:動画(比較的長尺)
       縦型ショート動画(You Tubeショート)
       画像や動画+テキスト(コミュニティ)
       テキストor画像や動画のみ(コミュニティ)
◎国内ユーザー数:7,000万人
◎ユーザー層(ボリュームゾーン):20〜60代

YouTubeの特徴4つをまとめたものが下記です。


■特徴1 どんなジャンルでも対応可能
ユーザー層が年齢性別問わず幅広いため、ターゲット層の性別年齢や趣味嗜好問わず、相性の良い媒体と言えます。

■特徴2 何度でも視聴され続ける
半年後でも数年後でも、コンテンツの企画内容に需要があれば再生され続けます。
例えば、「夏の〇〇」等を題した動画であれば、投稿された翌年以降でも夏が来る度に検索などから再生される可能性が大いに考えられます。

また、YouTubeの場合、ユーザーが新しく既存のYouTubeをチャンネル登録し、未視聴の過去動画を視聴するといった行動もよく見受けられます。
よって、投稿時はチャンネル登録者数が少なく再生回数も振るわなかった、という場合でも、時間が経ってチャンネル登録者数が増え、過去動画の再生回数も合わせて伸びていく場合があります。

■特徴3 より多くの情報を伝えることができる
静止画像や文字のみの発信と比べて、多くの情報を発信することが可能です。
商品やサービスの特徴はもちろん、込められたこだわりや使用シーン、裏技など、一回の発信で多くの情報を伝えることができる点もYouTube活用のメリットと言えます。

■特徴4 投稿難易度が高い
YouTubeの動画は長尺でクオリティの高いコンテンツが多いため、制作にリソースが必要です。
自社でYouTubeの動画を制作することが難しい場合、YouTuberの方へタイアップを依頼し、YouTuberの方のチャンネル内でPRしてもらうという方法も有効です。

YouTubeの主な活用目的は「成果重視」です。
YouTubeはユーザー自身が視聴する動画を選択し再生するため、「能動的な視聴」ともいえます。つまり、視聴時点でユーザーの熱量が高いので、商材の魅力や特徴が適切に伝わりやすい媒体です。
特にYouTubeのような長尺の動画であれば、他SNSやWeb広告などの手法では訴求しきれないところまで説明できるため、他媒体と比べ高い広告効果が期待できる媒体であると言えます。

SNSの選定

自社の商品やサービスと最も相性の良いSNSを選定する際は、SNS利用の目的を明確化し、その目的に合致したツールを検討する必要があります。

・Instagram▶「信頼獲得」
・TikTok▶「ターゲット層の拡大」
・Facebook▶「明確なターゲティング」
・X(旧Twitter)▶「認知拡大」
・YouTube▶「成果重視」

上記目的に加え「現在の認知度」や、「商材やサービスのターゲットとなる年代」を加味した検討も重要です。

例えば、「Instagram」上では特に、ユーザーが商品を実際に体験しその感想を投稿したものが多く見受けられます。
「Instagram」を利用する場合、企業発信のコンテンツを充実させる施策や、インフルエンサーを起用する施策だけではなく、 下記画像のようにInstagram上のユーザー投稿(=UGC)を自社のECサイトやLPに掲載する施策も、D2C・EC通販業界を中心に当たり前になりつつあります。

引用:ヘンプフーズジャパン


引用:江原道

このように各SNS媒体で様々な施策が考えられる中で、どの施策を選択するか、判断していく必要があります。


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また、EC通販やSNSの知識に長けているカスタマーサクセスが専任で担当に付き、SNSの媒体や施策の選定から実施・運用まで、徹底サポートいたします。

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